徒歩でエジプトを目指す
一週間前にホテルを探したんですが、なんとビジネスホテルは満室で、
いくつかホテルに電話をかけても、やはり部屋は取れないとのことでした。
尾道は、岡山市と広島市の中間地点にある海と坂の美しい古い街です。
眼前にある瀬戸内海は、対岸にある向島との間が狭いことで尾道水道と呼ばれ日本遺産に登録されており、
四国の今治とをつなぐ「しまなみ海道」の開通によるサイクリング人気の上昇や、
美しい景観や古寺等の海外向けプロモーションも相まって、
多くの観光客が訪れるようになっているようです。
従って、直前での宿泊地探しは大いに難航し、
しかしながら、せっかくの観光都市、ただのホテルに泊まるのももったいない。
そこで、
築100年の重要文化財である古民家を改装したゲストハウス、
「みはらし亭」に3泊する事にしました。
1泊3000円弱で泊まれるということで、
いろいろな方が泊まっていました。
外国人のカップルや、バックパッカー、
サラリーマン風のかたも見ました（私もそうですが）
それがみんな、同じ部屋でざこ寝するんです。
知らない人のいびきで起こされる事もあります。
そんな中、ひときわ大きなリュックを持った、
徒歩でエジプトを目指すため1か月前に名古屋を出発したという青年と出会いました。
大学を卒業して、就職では無く、徒歩でエジプトを目指す旅に出る。
そのために、まずは西を目指して歩き出す。
その決断と行動力に、大きな尊敬の念を抱きました。
挑戦しなければ、それが成功するか、失敗するかすら分かりません。
そんなことは無理だとか、意味がないだとか、
それだって、挑戦した人にしか分からない事です。
私たち夫婦も、現状を変えるための挑戦をしようとしています。
自分たちの限界を突破するために、
強い意志を持って、
上昇気流を作り出そうとしています。
そんな時だからこそ、
素直にこの青年の夢を応援したいと思ったし、
勇気をもらうこともできました。
願わくば、彼の挑戦と、そして私たち夫婦の挑戦がしっかりと実を結び、
いつか再会したいと思いました！
